テレビ番組で垣間見る鍼灸の今 (3)
お知らせ
最終回は現代医療における鍼灸の"立ち位置"について。近年多くの研究によって適用疾患が増えた鍼灸は国内にある全81医学部附属病院のうち25カ所で導入されております(2022年6月現在のデータ)。番組では「鍼灸だけで慢性痛が根本的に改善する訳では無い」というコメントが。奏功するケースがあったとしても西洋医学と対立するものに非ず、あくまで"役割分担"と捉える事が基本的スタンスでしょう。
薬物療法を中心とする「標準治療」(その他にリハビリテーションや食事など。本稿(1)を参照)に非薬物療法である鍼灸が加わって自然治癒力を高めます。例えば抗がん剤の副作用(倦怠感、吐き気、痺れなど)、不眠や便秘といった症状を鍼灸によって改善に導くと精神的安定も図られ、免疫機能が向上。医師と鍼灸師の連携は今後の重要な課題です。
症状改善が思うようにいかない場合の選択肢、また日常の体調管理としても鍼灸を取り入れる事をお勧め致します。最後までお読み頂き、誠に有り難うございました。
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