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保険鍼灸への誤解


施術を受けられたAさんとの会話です。以前Aさんが行かれていた施術所の話になりました。

Aさん:「保険で鍼灸を受けたけど15分ほどでガッカリしましたよ。」
私:「保険施術に入る前、こんな書類(同意書)を渡されましたか?」
Aさん:「何これ?見た事ありませんわ。」
私:「もしかして、そこは鍼灸整骨院でした?」
Aさん:「そうそう、よく分かりましたなあ。」

保険で鍼灸施術を受けるに際して『同意書』は必須です。
施術所で受け取った未記入の同意書を病院や診療所に持って行き、医師の記入により初めて保険治療が開始となります。

ではAさんの場合は何だったのかと言うと、”整骨院”の保険を使った施術でした。整骨院の保険に同意書は不要なのです。
結果的に保険に含まれない鍼灸は”サービス”、短時間にならざるを得なかった訳ですね。

鍼灸の提出書類では毎月末、患者様に治療の日付確認と共にお名前の記入を頂きます。
更に書き添えますと同意書の有効期限は6カ月。治療を継続させるには期限が切れる前に同じ手続きを行なって頂かなくてはなりません。

整骨院では『柔道整復師』(国家資格)が打撲・捻挫・脱臼・骨折に対する施術を行ないます。
鍼灸整骨院で保険を使われる方は大抵この説明が曖昧で不十分な結果、Aさんのような誤った認識が広まり、鍼灸の良さを知って頂きにくいという状況があります。