ホーム > 旧ブログ(2021年4月以降分)もどうぞ!

旧ブログ(2021年4月以降分)もどうぞ!

rss

件数:61




西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる鍼灸院です。無料体験、送迎のご相談もどうぞ!西宮市と神戸市の割引券、いずれもご利用頂けます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
横山善人
https://www.facebook.com/yoshihito.yokoyama.750 

70歳以上の93名の方に対して電気によるツボ刺激を行なった結果、認知症鑑別テストの点数が上がった(=認知症の状態が軽くなった)という報告、ラットを使った実験では鍼と灸の刺激でセロトニンの分泌を高める事が示唆されています。うつ症状の方々に鍼刺激を行なったイギリスの研究も今年のNHKテレビで紹介されていました。

セロトニンとは脳内にある神経伝達物質の1つで精神を安定させる働きがあり、"幸せホルモン"とも呼ばれています。研究の余地はありますが、身体が楽になって睡眠時間が長くなれば精神的安定が得られ、フレイルを脱する可能性も考えられますよね。心と体は1つ、"心身一如"は東洋医学の根幹となる考え方です!


西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる鍼灸院です。無料体験、送迎のご相談もどうぞ!西宮市と神戸市の割引券、いずれもご利用頂けます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
横山善人
https://www.facebook.com/yoshihito.yokoyama.750 

論文では脳血管障害による誤嚥(ごえん)を伴う32名の方々に鍼刺激を行なった結果、飲み込みに要する時間が短くなり、喉に残る飲食物も減ったという報告がされています。足にある2つのツボを使っていますが、鍼灸がこのような場面でも力を発揮する事は意外と知られていません。

食道を通る飲食物が気管に入る現象を誤嚥と呼び、頻繁に起こると食事が億劫となる事でフレイルへと向かいます(むせずに誤嚥しているケースもあります)。原因の多くは加齢や病気で肺炎の危険性が高まります。
*肺炎は死因の5番目です(2020年)。


西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、鍼灸院です。無料体験、送迎のご相談もどうぞ!西宮市と神戸市の割引券、いずれもご利用頂けます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
横山善人
https://www.facebook.com/yoshihito.yokoyama.750 

森ノ宮医療大学、4年前に発表された論文です。鍼通電低周波治療器をラットに使った実験でサルコペニア(加齢や疾患による筋肉量の減少)に対して筋萎縮を抑制、回復させる可能性が示唆されています。

鍼灸治療で半世紀以上の歴史がある鍼通電療法には「血行不良の改善」「コリや痛みの緩和」などの効果があり、一般的に行われています。写真は当院の治療器、昨年購入した最新型です!


西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる鍼灸院です。無料体験、送迎のご相談もどうぞ!西宮市と神戸市の割引補助券、いずれもご利用頂けます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
横山善人
https://www.facebook.com/yoshihito.yokoyama.750 

「フレイル」という言葉をご存じでしょうか?「健康」と「要支援・要介護」の中間にあり、治療や予防によって再び健康を取り戻せる状態です。"第三者の手を借りずに日常生活が過ごせる期間"を意味する「健康寿命」ですが、「平均寿命」との差は約10年前後とされています。次回よりフレイル予防への取り組みとしても注目されている鍼灸をご紹介致します!


西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、よこやま鍼灸治療院です。当院では送迎が必要な方のご相談に応じます。無料体験もご利用下さい。各種情報をご覧頂けます。→https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/

横山善人
https://www.facebook.com/yoshihito.yokoyama.750 

5.基本はこれまで通りの生活です!
失語症は運動麻痺によるものではありません。精神的ストレスで話せなくなる失声症や判断力の低下と共に性格が変わってしまう認知症、また知能障害とも異なります。ただし脳卒中によって運動麻痺が舌などに及んで言葉が話しにくくなる「構音(こうおん)障害」は脳卒中の後遺症として合併する事があります。

言語機能の障害は話し言葉に止まらず、例えば"段取り"など、頭の中で考えたものをまとめようとしても必要な言葉が思い出せない状態に陥ります。その中で話す事を求められては大変辛いですよね。しかし何らかの手段をお互いに駆使して「少し頑張ったらどうにかやり取りが行える」という成功体験の積み重ねは着実な力、自信となります。そのためには失語症になっても基本的な立場や生活形態を変えない配慮は大切な要素です。

9/10より計11回、言語聴覚士と失語症についてご説明致しました。如何でしたでしょうか?このテーマは本日で終わらせて頂きます!


西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、よこやま鍼灸治療院です。当院では送迎が必要な方のご相談に応じます。無料体験もご利用下さい。各種情報をご覧頂けます。https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/

横山善人
https://www.facebook.com/yoshihito.yokoyama.750

4.疲労は大敵です!
大脳にダメージを受けると想像以上に疲れ易くなります。聴力は保たれているのに聴いた言葉の処理が頭の中で円滑に行えません。それを口頭で訴える事もままならず、精神的に追い込まれます。「言葉の分からない国へ放り込まれたような状態」と例えましたが、そこに日本人が居たとしても文字が殆ど書けない事が加わりますので、ご本人の苦悩はお察し頂けると思います。

疲労に伴って集中力が落ちると話題が変わっても頭が切り替わらず、前の場面で使った言葉が再び出てしまう事があります。また普段でしたら簡単な内容でも聴き違いが生じ、混乱やトラブルに発展する事も。重篤な方の場合、どんな問い掛けにも頷いてしまわれる傾向があります。いずれにしても十分な時間設定はもちろん、簡潔な言葉選びなど疲労を抑える配慮が重要です。緊急でなければ休憩時間を取る事も一案です。


JR西宮名塩駅より車で15分、神鉄岡場駅より同じく10分、西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、よこやま鍼灸治療院では無料体験を実施中です!公共機関の利用など送迎が必要な場合はご相談に応じます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
(これまでの内容、その他の情報はこちら↑でもご覧頂けます。)

3.話し言葉にこだわらない!
「話す」にとどまらず、「聞く」「読む」「書く」にまで影響を及ぼす失語症。例えば"殆ど話せないけれど新聞や広告は熱心に見ている"など、一般的なイメージ以上に個人差があります。私達はとかく"障害の大きさに目が行きがち"ですが、残された能力の"高い側面を活用する"と他も引き上げられる事は意外と知られていないようです。この方の場合、文字が役立つかもしれません。

筆記用具の常備もお勧めします。筆談としては難しくても文字の一部分を書いたり、描画で伝えようとされる場面は決して珍しくありません。またこちらが書いた文字を目にされて意思疎通が容易になる事も期待されます。写真やイラストを使った「コミュニケーションノート」は家族・知人、地名、食べ物、物品等をジャンル別にまとめた個人ツールで、文字の併記は声を出す練習にも繋がります。


JR西宮名塩駅より車で15分、神鉄岡場駅より同じく10分、西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、よこやま鍼灸治療院では無料体験を実施中です!公共機関の利用など送迎が必要な場合はご相談に応じます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
(これまでの内容、その他の情報はこちら↑でもご覧頂けます。)

2. 話しかける側に求められる工夫
例えば「今夜は何が食べたい?」では話す事が求められますが、必要な言葉が思い出せない失語症の方にとって大きな負担です。このような時は「今夜はカレーライスにする?」といった具体的に名前を入れた形に変えます。ご本人は首を振ったり頷いたりすれば良い訳ですね。

一度で全てが伝わるといかないかもしれませんが、最終的に成功する可能性はこちらの方が高くなります。また返事では声が出し易くなる傾向があり、"少しでも話せた!"という事実は自信と意欲に繋がりますので、意思疎通が上手くいった時は共に喜んで差し上げて下さい。


JR西宮名塩駅より車で15分、神鉄岡場駅より同じく10分、西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、よこやま鍼灸治療院では無料体験を実施中です!公共機関の利用など送迎が必要な場合はご相談に応じます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
(これまでの内容、その他の情報はこちら↑でもご覧頂けます。)

ひと口に失語症と言っても、例えば「上手く話せなくても言われた事はよく分かっているみたい」「失語症という説明を受けたけれど特に変わった様子はない」「全く話せなくなったので何もかも分かっていないと思う」など、私達の受ける印象はさまざまです。しかし言語機能に"多かれ少なかれ"障害を受けた状態が失語症。その点をご理解の上、私達が行える接し方のコツを5回に分けてお伝えしたいと思います。
1. 短い言葉でゆっくりと話しかけましょう!

私達からすると普通の話し方でも失語症の方にとっては早口で整理が追い付かず、よく分からないままに返事をされてトラブルになる場面は決して珍しくありません。話そうとする文章をいくつかに分割、1つの文章は短めにして話しかけて下さい。ご本人の表情を確認するなど、ゆとりある時間設定が大切です。後にも触れますが、文字で書いたものや実物を見て頂く事も大きな助けとなります。


JR西宮名塩駅より車で15分、神鉄岡場駅より同じく10分、西宮市北部で言語聴覚士を兼ねる、よこやま鍼灸治療院では無料体験を実施中です!
公共機関の利用など送迎が必要な場合はご相談に応じます。
https://s.ekiten.jp/shop_21241166.amp/
(これまでの内容、その他の情報はこちら↑でもご覧頂けます。)

「読む」「書く」の困難さは身近にいらっしゃるご家族でも分かりにくいものです。「読む」は声に出して読み上げる事に加えて、文字の意味を捉える"読解"で難渋されます。「書く」は右麻痺による運動障害と別に、"必要な文字が思い出せない"という、こちらも特殊な症状です。「言葉が分からない国に突然放り込まれた状態」との例え、これらを知って頂くとイメージし易いかもしれません。失語症の方に筆談を求めても困惑されるだけなのです。

「読む」「書く」に共通している点は、"仮名よりも漢字の方が分かりやすい"という傾向です。一般的に考えられる順番と逆なので、ご家族が子供さん向けの絵本を持参される場面も少なくありませんが、こちらも筆談と同じく上手くいきません。更に失語症の方にとっては"子供扱いされている"という二重の負担となり、その後の意欲に影響を及ぼす事すらございます。